2020.01.24
思い出系、方向性、そしてまさかのダイヤモンド富士
「ニューヨークに行った時に飲んだコーヒーが忘れられないんですよね」
あっ、出たっ、思い出系!
カフェ利用でコーヒーを飲みに来たお客様にはコーヒーの好みを教えていただいているのですが、一番ドギマギしてしまうのが美味しかった思い出のコーヒーを伝えられた時なのであります。
思い出のコーヒーには手も足も出ない、って思っちゃうんですよね。
何て言うか、婚活パーティに行ったら、自分以外の男性陣はキムタクとか福山雅治とか要潤とかパンツェッタ・ジローラモとか火野正平とか…。ね、手も足もでないでしょ、そんな感じなんですね、思い出のコーヒー言われちゃうと。
それでもなんとか気を取り直して、もうちょっと思い出のコーヒーについて具体的なところを尋ねてみると、
「すっきりしていて、仕事しながらでもたくさん飲めるようなシャバシャバした感じだったかな」
あ~、はいはい、シャバシャバですね……………、って、ぜんぜんわからん(T_T)
まあ、それでもなんとか今ある豆の中で一番イメージに近そうなのを選んでお出ししたのでありました。
会計時、「方向性は違っていたけど、美味しかったですよ、たぶんまた来ると思います。」
と、焙煎済の豆も買って帰ってくださったのでした。
方向性かぁ、もしまた来てくださったのなら、今度は反対方向のコーヒーを出してみようと思うけど、そもそも今日のコーヒーはどっちを向いていたんだろ?
う~む…。
『“たぶん” また来ると “思います”』
う~む…。
今日のワタクシの仕事は何点だったんだろ?
水平線からの日の出を見たくてわざわざ宮古まで行ったのに、まさかの「ダイヤモンド富士」状態。
返して欲しい、ワタクシの2時間半。
恐るべし、リアス式海岸トラップ。