fulalafuの冒険

「１０年なんて続けられないかもしれない」そんなふうに思ってたら、そもそも開業なんかしていなかったと思いますけど、「１０年、絶対に大丈夫」なんて、そんな自信もあったわけではありません。
ただ、「もしもダメだった時にはキッパリ諦めて、息子を一人立ちさせるまではどんな仕事でもやってやるんだからね、ボクちゃんは！」くらいの覚悟（のようなもの）だけは持っていた（つもり）なのでありました。

そして幸いにもその覚悟っぽいものを神様に試されることもなく、なんとか１０年、とりあえず１０年。
おかげさまでfulalafuは本日開業１０周年を迎えることができました。
そして本当に情けない話ではありますが、１０年間続けることができた要因は何かと聞かれても一切まったくサッパリわかりません。ただ単に、お客様に恵まれて、ご近所さんに恵まれて、業者さんに恵まれて、開業のタイミングに恵まれてと、運、運、運、運、ＡＬＬ運。正直言って恐ろしいです。
それでも１０年、とにかく１０年。
皆さま、本当にありがとうございました。

とは言え、１０年続けることが目標だったわけでもなんでもなく、いわゆる一つの通過点。
「ではアナタの目標は何なのか？」と聞かれると、「う～む」とうなるしかないのも正直なところ。
ただ、お客様に喜んでもらえていると感じたときにはワタクシも嬉しいので、その嬉しい気持ちを出来るだけ長く味わっていられたら幸せだろうなぁ、とそんなふうには思っていたりするのです。
そしていつかは来る臨終の際、「ああ、〇〇さんとはこんなことがあったなぁ、楽しかったなぁ、向こうでまた一緒になったらコーヒー淹れてあげたいなぁ。」とか「あ、そういえば一足先に向こうに行ってた〇〇さん、まだコーヒー飲んでるかなぁ、ワタクシのこと待っててくれたら嬉しいなぁ、早く会いたいなぁ。」とか、そんなことを考えてニヤニヤしながらあの世に行けたらサイコーだなぁ、とそんなふうにも思ったりします。
そう、だから強いて目標のようなものを掲げるとしたら、「看取ってくれる人にキモいと思われるくらいニヤニヤしながら死んで行く。そのために楽しくfulalafuを頑張る」みたいな感じになるのかも知れませんね。
なんだか話が変な方向に行ってしまいましたが、まあ、１０年かけてそれくらいの目標しか掲げることのできないワタクシではございますが、今後ともよろしくお願いしたいと、そんな結論になるわけでございます。
あらためてfulalafuに関わってくださった皆さま、まずは１０年間、本当にありがとうございました。そしてこれからも（ケチケチするのもなんなので）ざっくりと５０年くらい、よろしくお願い申し上げます(^^)/

そしてワタクシを看取ってくれる確率の高い妻と息子にも感謝！本当にありがとね！
そして最後の時には「そのニヤニヤ、キモいぜ、オヤジ」って言っとくれ。